習字では、課題に沿った自分で選んだ字を書かせる

昨日、習字の掲示は、うまいか下手か(お手本にどれだけ近いか)のみを鑑賞?されてしまうので、やめようということを取り上げました。

では、どうしたらよいのでしょう。

それは、その時間に学ぶ課題に沿った字なら、例として出された字以外の自分の選んだ字を書かせることです。

松尾英明氏は、このように言っています。

「習字の学習の時間には、練習課題の字に対しそれぞれ明確なねらいがある。例えば練習課題が「湖」という字で、「さんずいの正しい書き方を身に付ける」。
このねらいに沿った字なら、「湖」以外の字でも構わないということになる。例えば「河」でもいいし「清」でも「泳」でもいい。つまり「湖」という字をきれいに書き写すことがねらいなのではないのだから、掲示物にする清書の段階では学んだことを応用して、違う字を書けばいいのである。」

なるほど。

そうすると、

水泳
清水

海外
・・・

なんて、いろいろな字を子供たちは書くことになります。

これなら、その字を選んだことに個性が出て、うまいか下手かの評価以外の評価の要素も加わることになります。
なんだか、その子らしいなんてことも受け取ることができると思います。

松尾氏が言うには、松尾氏が勤務する学校の書写専科の先生がやっていたとのこと。

いかがでしょうか。
この掲示というか、書写指導の方が子供の気持ちを傷つけずに、逆に、モチベーションを高めると思うのですが。