「暴言」を言う子への対応の続きです。
ただ、私が今回取り上げている対応は、私がコーチングしているクライアントの先生が選んだ方法だということを忘れないでください。
「暴言」を言う子への対応には様々な方法がありますが、自分の心と子供の反応にフィットしたやり方を選ぶのは、やはり、その先生自身なのです。
その先生のこれまでの対応は、
・「暴言」に対して無視するのではなく、「注意」する
・「暴言」を翻訳して、適切な言い方を「教える」
でした。
ただ、これだけだと、「暴言」に対する対応というか「対処」です。「マイナス」に対する「対処」ですね。
ですから、これだけだと、先生の心はしだいしだいに「しぼんでいく」と思われます。
肯定的な面、明るい面にスポットを当てていないからです。
コーチングする中で、クライアントの先生が考えたのは、「プラス」の言葉、よい言葉に注目することでした。
「ありがとう」
「ごめんなさい」
「がんばったね」
「すごいね」
「おめでとう」
「さすが」
・・・
といった「プラス」の言葉を、クラスの子が口にしたら、すかさず、それを取り上げ誉めていくのです。
この先生の行為は、「攻める」ポジティブな行為ですね。
これなら、先生の心はしだいしだいに「ふくらんでいく」と思います。
「暴言」の陣地を、「プラスの言葉」の陣地に変えていくようなイメージをもって、やっていくことが大切なのだと思います。