教職は「人のためになる仕事」

このところ、教職につく人が減っていて、その人気の無さに、様々な対策を各教育委員会等が打ち出しています。

ですが、そもそも、教職に就こうとしている学生が、どのような点に魅力を感じ、どのような点に拒否・嫌悪感を感じているのかを、理解してければ、その対策が的を得たものになりませんね。

ここに、そんな研究があるので、その研究データをもとに、私なりに教職の魅力について考えていきます。

その研究とは、愛知県総合教育センターが行った「教職の魅力向上への課題に関する調査研究」です。
この調査は、教育学部・学科などを持つ6大学の教職課程を履修する学生に実施したアンケート調査です。
有効回答数は1781人となっています。
https://em-tr271.com/L90494/b300/123761

まず、「仕事の魅力」についてです。
教職課程を履修するような学生が、どのような仕事に魅力を感じるのかがわかります。

1 人のためになる仕事 97.8%
2 失業の心配がない仕事 95.7%
3 休暇(産休,育休,有給休暇,長期休暇)を取得しやすい仕事 92.9%
4 男女平等で,男女がともに活躍できる仕事 92.6%
5 仲間と協力し合える仕事 90.9%

教職課程を履修するような学生ですから、多くの学生が「人のためになる仕事」に魅力を感じるのはよくわかります。

実際に、教職という仕事は、子供に様々なことを教えなくてはならず、「人のため」感満載の仕事だと言えます。

しかし、このことが逆に、教師に「自分のことを後回しにすることが当たり前」という意識を植え付けがちなのです。

ですが、「人のためにだけ生きる」それだけの仕事では、魅力は減じてしまいます。
自分のためにも魅力のある仕事だということをアピールしてほしいですね。