「世界幸福度ランキング」における「腐敗に対する認知」への回答

今日は、「世界幸福度ランキング」を作成する際の聞き取り調査の続編です。
今回は、「腐敗に対する認知」についてです。

この「腐敗に対する認知」は、汚職等における国や企業に対する信頼度を問われての回答となります。

私の回答です。

最近、政治家の汚職事件や、後援会の寄付金問題が話題になっています。
ただ、私の中では、「今どき、そんなことをやる政治家がいるのか」という見方をしていて、汚職を行うことが「例外」だという認識があるのです。

以前は、「袖の下」といった賄賂を使うことが当たり前のようでしたが、今ではそのようなことが少なくなったと感じています。

だから、まだなくなりはしないけれど、だいぶ少なくなっていて、その点では国や企業を信用する度合いは高いという回答になります。

ですが、幸福度ランキング1位のフィンランドと日本とを比較すると、この「腐敗に対する認知」において、かなり日本は低い得点なのです。

ということは、私の政治家を見る目は甘く、私以外の日本人は、もっと厳しく政治家を見ていて、現状はよろしくないと考えているということです。… 続きを読む

人のためにお金を使うと幸福度が上がる

昨日、「世界幸福度ランキング」の聞き取り調査のうち、「他者への寛容度」について取り上げました。

そして、この「他者への寛容度」は、「過去1か月間に慈善団体に寄付したか?」という質問への回答であって、この質問は日本においてはなじまないのではないか、と私は述べました。

ですが、ここで、質問がなじまないのではないかと反論しても、あまり意味がないのではないかと思ったのです。

そして、そもそも「寄付になじまない文化」というものが、幸せを遠ざけているのではないかもしれないと考えたのです。

寄付という、お金そのものを与えるという、ややもすると上から目線の鼻につくような行為を、さらっとできる文化の方が、幸せを近づけるのかもしれないのです。

こんな研究があります。
エリザベス・ダン博士とマイケル・ノートン博士の研究です。
「幸せをお金で買う」

それは、5ドルを渡して、自分への贈り物か、自分のための支出に使うことを指示されたグループと、他の誰かへの贈り物か、チャリティーへの寄付のために使うことを指示されたグループの幸福度を調べる実験です。

すると、他人のためにお金を使った人々は、自分のために使った人よりも明らかに幸福感が高まっていたというのです。… 続きを読む

「世界幸福度ランキング」における「他者への寛容度」への回答

「世界幸福度ランキング」を作成する際の聞き取り調査について、もうシリーズの感じになってきました。
今回は、「他者への寛容度」についてです。

実は、この「他者への寛容度」は、「過去1か月間に慈善団体に寄付したか?」という質問への回答なのです。

なんだって?
こんな質問されたら、「していない」って、ほとんどの日本人は答えると思います。

私の場合を考えてみます。
過去1ヶ月と、というと2023年の12月中になるのですが、私の場合、寄付したかというとしていませんね。
年末、募金の場面に遭遇しませんでしたし、自ら、募金しようという意思をもっていませんでした。

そう、それは私だけというより、そもそも、そういう寄付の文化が日本にはないのです。

他の国々では、キリスト教の影響からか、寄付が生活に密着していると言います。… 続きを読む