インターネット・ゲーム障害(DSM-5)の診断基準

昨日、私は、タブレットを持ち帰らせることで「インターネット・ゲーム依存」のきっかけにならないか心配していると述べました。
ここで「依存」とは、自分の意思でコントロールできない「病気」の状態のことを指します。
2013年、アメリカ精神医学会は、新しい診断マニュアルDSM-5において、インターネット・ゲーム依存症(internet game addiction)を「インターネットゲーム障害(internet gaming disorder)」として採用しました。
これは、ただのゲームのやり過ぎ、ゲームにはまった状態ではなく、自分の意思でコントロールできない「病気」だと認定したことになります。
このことは、「病気」だと認定しなければ、今後もっと危険な状態になるような深刻なゲーム依存が全米に見られたということです。 おそらく、ゲーム業界からのとてつもない反発や妨害を受けながらも、やっと認定するまでに至ったのだと思います。
ここで、インターネット・ゲーム障害(DSM-5)の診断基準を示しておきます。
?ゲームへのとらわれ ?離脱症状(精神的) ?耐性(使用時間が増える) ?制御困難(自分では止められない) ?以前の楽しみへの興味喪失 ?心理社会的問題の知識があるにも関わらず過剰使用 ?オンラインゲーム使用の程度についての嘘 ?否定的な気分からの逃避のための使用 ?オンラインゲームによる社会的危機・喪失
これらのうち5つ以上が12か月続くこと。
いかがでしょうか。ぞっとしますね。
そして、大げさなことではなく、このような状態になるきっかけが、タブレットを持ち帰させることにあるかもしれないのです。
だから、持ち帰らせるにせよ、何らかの手を打っておくことが必須だと思うのです。