「インターネット・ゲーム障害(DSM-5)」の診断基準 前半

厚生労働省の2017年度の調査によると、インターネット依存が疑われる中高生は約93万人と推定されています。
93万人といってもピンとこないかもしれませんが、中高生全体の約650万人の7人に1人に当たるのです。 7人に1人がインターネット依存で、もう自分で時間も方法もコントロールできない状況ということです。 クラスだと、5人に1人が、依存しています。
実は、2012年度の調査では51万人だったので、ずいぶん増えています。 もちろん、これはスマホの普及によるものです。
スマホが当たり前になって、インターネット依存になる危険度が上がったというわけです。
さて、昨日、そんなインターネット依存の行き着くところである「インターネット・ゲーム障害(DSM-5)」の診断基準を示しましたので、もう少し詳しくみていきます。 けっこう、恐ろしい状態だとわかりますよ。
?ゲームへのとらわれ 普段から、過去のゲームに関する活動のことを考えるか、次のゲームを楽しみに待つようになる。 要するに、インターネットゲームが日々の生活の中での主要な活動になり、ゲームのことばかり考えているようになります。
?離脱症状 インターネットゲームを取りあげられると、離脱症状が出る。 いらいらしたり、不安になったり、悲しくなったりするのです。 これって、もう「麻薬」と同じ症状なわけです。
?耐性 インターネットゲームに費やす時間を、もっと増やしたいという欲求をもっています。 いくらでもやりたいという気持ちになるのです。
?制御困難 自分で、インターネットゲームをやめようとか、時間を制限しようとしても、コントロールできません。
本来は、自分の意思で始めたり、やめたりできるはずのものが、自分ではコントロールできなくなり、ゲームに弄ばれて、いくらでもやらされるようになるのです。
子供がこんな姿になる可能性があるのが、スマホであり、タブレットなのです。
ですから、このインターネット(ゲーム)依存への対策をしておかないで、タブレットを家に持ち帰らさせるのは、やはり無責任なのだと考えるわけです。