「インターネット・ゲーム障害(DSM-5)」の診断基準 後半

今日も、「インターネット・ゲーム障害(DSM-5)」の診断基準をみていきます。残る5項目、後半になります。 インターネット・ゲーム依存の恐ろしさがよくわかります。
5 以前の楽しみへの興味喪失 インターネットゲームをやりすぎた結果、以前、興味をもっていた趣味や娯楽など熱中していたことへ興味を失います。 あれだけ楽しみにしていたこと、それぞれに自分を癒やしたり、高めてくれたことに、全く興味をもたなくなって、別人のようになるのです。
6 心理社会的問題の知識があるにも関わらず過剰使用 インターネットゲーム依存の知識があって、心理的におかしな状態になることや、社会的に問題をもたらす(学校に行けなくなる。仕事をやめる等)ことを理解しているのに、それでも、インターネットゲームをやってしまうのです。 これは、もう「自分でコントロールできない」状態なのです。 こわっ!
7 オンラインゲーム使用の程度についての嘘 家族や医師、教師に向けて、インターネットゲームの使用について嘘をつくのです。 まあ、少なめにごまかそうとするわけです。
8 否定的な気分からの逃避のための使用 これは、もう「倒錯」とでもいった状態です。 それは、インターネットゲームを行う罪責感や様々な不安から逃げるために、インターネットゲームをやってしまうのです。 悪い気分なのでやめておけばよいのに、それでもやってしまうのは、もう依存そのものだと思います。
9 オンラインゲームによる社会的危機・喪失 これは、インターネットゲームにのめり込むことで、それまでの社会的な信用をなくすということです。 インターネットゲームにのめり込むことで、約束ごとを果たせず、期待を裏切ることで、大事な友達、人間関係を失います。 学校に通えなくなり、教育の機会を失います。 仕事をしていた場合には、仕事を行うことができず、雇用を失います。 これって、もう、人生を破綻させてしまっています。
繰り返します。 子供がこんな姿になる可能性があるのが、スマホであり、タブレットなのです。
ですから、このインターネット(ゲーム)依存への対策をしておかないで、タブレットを家に持ち帰らさせるのは、まずいです。無責任です。