ゲーム依存のリスク要因

久里浜医療センター院長の樋口進氏らが、2016年、ゲーム依存に関する調査研究をしたところ、ゲーム依存のリスク要因が、わかってきました。
それは、以下の通りです。
・ゲームを始めた時期が早かった ・ゲーム時間が長い ・ゲームを原因とする生活の乱れがある ・父子家庭・母子家庭で育った ・(親もゲーム好きなど)ゲームを肯定する傾向が強い ・男性である ・友人がいない(少ない) ・衝動性が高い
なんとも考えさせられます。
中でも、「友人がいない(少ない)」というのは、学校において、なんらかの手だてを講ずることで、なんとかなることだと思います。
対人関係が苦手な子はいます。 それでも、学級においてその子の居場所というか、安心して過ごしたり、得意なことを発揮して自尊心を保ったりすることで、ゲームに逃げ込まなくても、自分を保てるようにできるはずです。
また、友だちと出会えるように、遊びやグループ活動を通して、子供同士の関係づくりを意図的に行うことだってできます。
ざっくり言うと、「さびしい子」がゲームに没頭してしまうことが多いのだから、「さびしい子」を減らすように教師が働きかけていくことが必要なのです。