「ゲーム依存のリスク要因」からゲーム依存の可能性を減らす方法を考える

昨日、久里浜医療センター院長の樋口進氏らの研究でわかった「ゲーム依存のリスク要因」を取り上げました。
だったら、このリスク要因を減らしていけば、ゲーム依存の可能性は減らすことができるわけです。
ゲーム依存のリスク要因は、以下の通りでした。
・ゲームを始めた時期が早かった ・ゲーム時間が長い ・ゲームを原因とする生活の乱れがある ・父子家庭・母子家庭で育った ・(親もゲーム好きなど)ゲームを肯定する傾向が強い ・男性である ・友人がいない(少ない) ・衝動性が高い
この逆のこと、逆の方向性のことをやればよいわけです。
・ゲームを始める時期をできる限り遅くする ゲームを与えたり、ゲームに触れさせる時期を遅らせることは、家庭の方針として可能です。
・ゲームの時間を短くする これも、家庭の方針や約束として、時間制限を課すことは可能です。
・生活を乱さないようにする これは、主に睡眠不足があげられます。 だとしたら、ゲームをやる時間を、例えば21:00までなどと、約束することは可能です。
・子供と接する時間を長くしたり、濃くしたりする。 父子家庭・母子家庭でないというのは無理なことですね。 でも、それは「愛着形成がうまくいかない傾向がある」ということなので、その逆の「愛着形成がうまくいく」ような環境を整えるわけです。
・ゲーム依存の危険性を説明する ゲームの良さを認めつつ、それでも、ゲーム依存の危険性を子供に説明して、理解させていくことが重要です。
・穏やかな環境(言動・行動)を整える 衝動性が高いこと(男性であること)は、なかなか変更できません。 ですが、その衝動性を発揮しにくい環境は整えることはできます。穏やかな振る舞いや穏やかな言動を家庭でかもしだすわけです。
以上は、学校ではなく家庭で行うことですが、このようなことを情報として保護者に伝えることはできます。
とにかく、ゲーム依存の危険性を伝えていってほしいです。