「合理的配慮」とは

この4月から、改正障害者差別解消法が施行されました。 その改正点は、学校でも話題になる「合理的配慮」を民間企業においても義務としたことです。 これまでは、努力義務でした。
さて、この「合理的配慮」ですが、なかなか理解しにくい考え方だと思います。少なくとも、私は上手に理解できているとは思っていません。 「障害者のことを思いやること」なんて曖昧なことを考えるのではなく、できれば、もっとわかりやすく噛み砕いて捉えていきたいと思います。
内閣府のリーフレットでは、合理的配慮を次のように説明しています。 リーフレット「「合理的配慮」を知っていますか?」 em-tr271.com/L90494/b581/124941
「合理的配慮は、障害のある人から、社会の中にあるバリアを取り除くために何らかの対応を必要としているとの意思が伝えられたときに、負担が重すぎない範囲で対応すること (事業者においては、対応に努めること)
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星野富弘さんが亡くなった

星野富弘さんが亡くなったというニュースが飛び込んできました。 4/28に亡くなられたということです。78歳でした。
私は星野富弘さんのことを知ってから、その生き様を、授業として子供達に提示してきました。 6年生の修学旅行は、日光行くのが習わしでしたが、少し寄り道して群馬県に星野富弘美術館を見学するスケジュールを組むようにしていました。
星野さんは、中学校の教諭だった頃、体操クラブ活動指導中の落下事故で、首から下すべての麻痺になりました。
しかし、口にくわえた筆で絵を描くことで、人生の絶望から立ち直ったのです。 その主に草花の絵には、独特な詩が添えられていて、その絵をみる者を感動させました。
なぜ、花木なのか。 星野さんは、星野さんは、花の絵にそえた詩でこう言っているのです。
「花は自分で動きまわることはできない。
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「生存者バイアス」の例・体罰

「生存者バイアス」の、教育におけるわかりやすい例として、昨日紹介した部活以外には、「体罰」があります。
体罰を肯定する人たち(教師・保護者)は、次のような理由を提示します。
・体罰を受けたことによって、よりがんばろうとする気持ちになった ・体罰を受けたことによって、気持ちが引き締まった ・体罰を受けたことによって、相手が自分のことを強く考えていることを感じた
このような理由=肯定的な感情は、当人は嘘偽りのない本当の気持ちだと思います。 だからこそ、体罰を容認する発言を、ストレートに真顔でするのです。
しかし、このような肯定的な感情をもてた人たちの影には、たくさんの体罰で傷ついた人たちがいるのです。
・体罰によって自尊心を傷つけられた ・体罰によって意欲を損なわれた
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