個別支援級に「通り道」で毎日寄っていく

私は、初めて個別支援級の子と交流するクラスの担任になったとき、やり始めたことがあります。
それは、1日1回、個別支援級に顔を出して、個別支援級の子たちに声をかけることです。

個別支援級の子が、普通級のクラスと、例えば、音楽とか図工とか理科とか、その時間だけ交流することがあります。
私は、そのようなクラスの担任になった時、その個別支援級の子の名前は知っていたのですが、ほとんどその子のことを知らなかったこと、接触もなかったことに改めて気づきました。

これは、接触の頻度を増やさなくちゃいけないと思いました。
私とその子との距離を近づたかったのです。

そこで、思案したのが1日1回、「通り道」として、個別支援級に寄るということでした。
この「通り道」というのは、とても大切で、半ば自動的に、個別支援級に寄ろうと考えたのです。

朝、自分の教室に行く際、少し回り道をして個別支援級に寄ります。
登っていく階段を変えれば、職員室から教室までの「通り道」になります。… 続きを読む

「貧乏ゆすり?」グッズで落ち着き、集中する

机の下で、ゆすったり、押したり、タッしたりできる、こんな「貧乏ゆすり?」グッズを、特別支援専門のウェブショップで見つけました。 「ビジーレッグ」という商品名です。
https://www.uepshop.jp/SHOP/T25-167-SD09229.html

この「貧乏ゆすり?」グッズ、どんな子のために売られているんでしょうか。

昨日、「感覚欲求」についてお話いたしました。
体のある部位を動かすことで、緊張状態から離れて、心理的に安定した落ち着きを得ようとするタイプの子がいます。
そういう子たちは、何かをいじったり、指先を揺らしたりします。
落ち着きがないように見えますが、こうすることで、落ち着いて集中しているのです。

しかし、
このの感覚欲求を安定させるための行為として、消しゴムの削りカスをいじるくらいならよいのですが、… 続きを読む

プニプニした「クッシュボール」をいじって、勉強に集中するかもしれない

授業中、常に消しゴムの削りカスをいじっていたり、指を動かしたりしている子がいます。
その子は、別に集中していないわけではなく、きちんと学習に参加し、発表もしています。
そう、何かをいじって落ち着いたり、体のある部位を動かしたりすることで、落ち着いて集中できるというタイプの子がいるんです。

人は興奮しすぎず、ぼんやりしすぎない、落ち着いた状態を維持したいという欲求があります。
(感覚欲求という方もいます。)
しかし、緊張したり、不安になったりして、この欲求が満たされない場合、ある運動を行うことで、その欲求を満たそうとするのです。

先に示した、消しゴムの削りカスをいじったり、指をせわしなく動かしたりするのもそうです。
椅子をガタガタ鳴らす、鉛筆を噛むこともそうなのです。

低学年の先生の中には、常に、よい姿勢、手はお膝で、話を聞きなさいと、厳しすぎるほど厳しく教える先生がいます。
が、あまりやりすぎてはいけません。… 続きを読む