時々は「教わる側」に回った方がよい

教師は、一人で大勢の子ども達を教えます。毎日、毎日教えます。職業ですから、当たり前ですが、いつも「教える側」にいることになります。
ですが、時々、ポジションを変えて「教わる側」に行った方がいいです。
それも、マンツーマンで教わるのではなく、学校の教室と同じ、1対大勢の方がよいです。そうそう、一般的な「スクール形式」という形態です。
例えば、「陶芸教室」「ダンス教室」「料理教室」「合唱団」・・・でしょうか。

そうすると、「教える側」から「教わる側」になることによって、「教える側」の「ポイント」に気付くことができるのです。
「あら探し」をついついすることによって、「してはいけない」「効果的でない」と思われるポイントに気付きます。
気付くというか、普段教える側にいると、ついつい「私だったら、そうはしないな」みたいな思いが浮かんできてしまうのです。
先日も、実習の前に、延々とデモンストレーションをされた後、「では、皆さんでやってください」と言われて、「私は、そんなにワーキングメモリーはないよ」と心の中でつぶやいた次第です。
もっと、指導することを「細分化」した方がよいと思いました。

一方、「これは心地よい」とか「うれしい」とかいうポイントに気付きます。
私はそんなにテキパキできないので、先生に「ゆっくりやっていいんですよ。」とか、「初めてなんだから、うまくいかなくていいんです。」と声をかけららえて安心したり、「上手!」とか言われると素直にうれしい気持ちになりました。
全員に向かって「安心させる言葉」を投げかけ、個々に「励まし」「賞賛」の言葉を投げかけるといいんだなあ、と素直に思いました。

こういうことは、いつも教室にいる子どもが感じていることだと思うのです。
時々、「教わる側」に行きましょう。(職業だけのエリアだけでなく、自分の趣味・生きがいのエリアも伸ばしていきたいですね)