私は、クラスの子が
・怒りを沸騰させたとき
・不安で仕方がなく泣いてしまったとき
・活動がどうしてもできないとき(固まる)・・・
「クールダウン」をしばらくさせています。 そのまま、活動させてもうまくいかないからです。
さて、
「クールダウン」とは、心療の言葉ではなく、運動トレーニングの言葉です。
クールダウンを一言で簡単に説明するなら、激しい運動によって戦闘モードになった体を通常モードに徐々に戻して行くための作業と言えます。
ウォームアップの場合は体を少しずつ温め、心拍数を少しずつ上げて動きを増やして行くわけですが、クールダウンの場合は逆に火照った体を少しずつ冷やし、心拍数を下げて動きを減らして行くことになります。
これを心療の言葉にしていくと、激しい心の動き(不安)によって戦闘モードになった心を、通常モードに徐々に戻していくための作業となります。
子どもたちには、こんなふうに言います。
「自分で自分のことをコントロールできなくなった(心が熱くなりすぎた)ら、クールダウン(心を冷やす)をするよ 」
このことを、年度初めに子ども達に周知しておきます。前年度からそんな傾向があると引き継いだ子だけではなく、全員に周知しておくのです。
もちろん、年度途中でにも、繰り返し確認していきます。
ところで、
クールダウンとは、通常の場所を離れ、落ち着く場所で、心が落ち着くのを待つ行為ですので、クールダウンの場所を確定する必要があります。みんながいる場所ではいけません。
落ち着く場所を約束しておくのです。
それは、隣の部屋だったり、廊下の隅だったりします。
それは、屋上に向かう階段の踊り場だったり、理科室のすみっこだったりします。
狭く暗いところが落ち着くようです。
そう、約束しておけば、気持ちを止められなくなったとき、遠慮無く、その場所に行って気持ちがおさまるのを待ってよいのです。
教師にとっては、どこに行ったのか把握できることになります。これは安心なことですよ。