「ありがとう」の感謝の言葉を言うといいことが起こる、と聞いたことがあると思います。
本当でしょうか。
実は、このことを実験で確かめた人たちがいるのです。
「ハーバードの人生を変える授業」(タル・ベン・シャハー著)において、紹介されている実験です。
「心理学者のロバート・エモンズとマイケル・マッケンローは、一連の研究の中で、被験者を2つのグループに分けました。
そして、1つのグループには「ちょっとしたことでもいいので、毎日感謝できることを5つ書いてもらう」という実験をしたのです。 もう一つのグループには何もしませんでした。
被験者は、感謝の対象として、両親やローリング・ストーンズ、朝の目覚めから神様まで、ありとあらゆることを書き込んでいきました。
毎日1〜2分、感謝する時間をとったことは、思いがけない効果をもたらしました。
感謝できることを考えたグループは、何もしなかったグループに比べて、人生をもっと肯定的に評価できるようになりました。
そして、幸福感が高くなり、ポジティブな気分を味わえるなりました。
つまり、もっと幸せになって、意思が強くなり、エネルギッシュで楽観的になったわけです。
また、人に対してもっと優しくできるようになり、手伝いを積極的に申し出るようになりました。
最終的に、感謝していた人々はよく眠れるようになり、より多く運動するようになり、身体的な不調も減ったのです。」
出典:ハーバードの人生を変える授業 タル・ベン・シャハー
毎日、「5つの感謝」を記録することで、普段起こるいいことに気づきやすくなります。
そして、そのポジティブな気づきが、心を落ち着かせ、より前向きに人生を送れるようになるのです。
百歳の詩人、柴田トヨさんは、同じことを、ステキな言い方で表現しています。
「心に貯金」です。
貯金
私ね 人から
やさしさを貰ったら
心に貯金をしておくの
さびしくなった時は
それを引き出して
元気になる
あなたも 今から
積んでおきなさい
年金より
いいわよ
出典:くじけないで 柴田トヨ
私も、しっかりやさしさを貯めておこうと思います。