朝、ゴミを出すために、ゴミ箱の置いてある自宅の小さな庭に降りてみました。
すると、サクサクと音がします。
おっ、霜柱です。
その日の朝は、ずいぶん冷え込んで、今年初めての霜柱ができたのでした。
私は、霜柱のサクサクする音が楽しくて、しばらく、小さな庭を歩き回っていたのでした。
サクサク、サクサク
近頃は、家の玄関を出ると、もう舗装された道です。そして、横浜では、そのまま目的地まで、ずっとコンクリートの舗装道路です。 土の地面は、もしかしたら、公園か、学校の校庭ぐらいしか見られないのかもしれません。
そんなことを考えながら、ゴミ出しついでに近所の公園に行ってみました。
案の定、一面の霜柱でした。
私は、思う存分、サクサク、ザクザクさせて家に帰ってきたのです。
サクサク、サクサク
家に帰ってから、少し調べてみました。
霜柱は、ただ寒ければできるのではないのだそうです。
条件があります。
一つは、気温と地温です。
気温はマイナスだけど、地中の温度はマイナスではない状態で起こるのだそうです。
地中の水分が毛細管現象によって地表方向に移動し、どんどん氷の柱になって伸びていきます。
下から氷が上に向かって伸びていくので、霜柱の先には土がついているのです。
もう一つは、土の性質です。
固まっていない、ふわふわした土が必要です。ほどよく、水分を通しやすい火山灰由来の土がよいのだそうです。
なんでも、関東地方は、関東ローム層という火山灰の土に覆われているので、霜柱ができやすいといいます。
西日本より西では、土がそのような土ではないので、あまり霜柱が見られないのだそうです。
私は、ビックリしました。
もしかしたら、しばらくすると、「霜柱」や「つらら」が見られなくなってしまうかもしれません。
もし、学校において、霜柱やつららを見つけたら、ぜひ、霜柱をサクサク踏んだり、つららに触ったりさせてほしいです。
理科は、知識でなく、体験することが大切です。
霜柱をサクサク踏みしめ、つららに触って冷たさを感じて、心を動かすことが大切だと思うのです。