昨日までは、発達障害の子に通用する「話し方・表情」でした。
今日は、「行動のパターン化」です。
発達ナビ https://h-navi.jp/column/article/35026591
2 毎日、同じ時間・同じタイミングで行動する
楽々かあさんの大場美鈴さんは、担任の先生が「毎日、同じ時間・同じタイミングで行動する」ことを指摘しています。
『A先生は、毎日キッカリ同じ時間に教室に入り、全く同じタイミングで子ども達から提出物と連絡帳を集めます。』
発達障害の子は、「いつもと違うこと」が苦手です。
理科室などの特別教室の使用の関係で、国語と理科が入れ替わる時間割の変更だけでも、けっこうなストレスなのです。
発達障害の子は、急なスケジュール変更によって心が不安定になります。
ましてや、運動会などの特別な行事は、予測できないことが増えて不安を感じやすくなります。
「時間割を変更しない」「スケジュールを変更しない」ことは、発達障害の子のいる学級においては「鉄則」なのです。
さて、A先生の朝の行動を、もう少し詳しくみていきましょう。
「全く同じタイミングで子ども達から提出物と連絡帳を集めます。」
まず、「先生の指示によって、提出物と連絡帳が集められる」ということです。
低学年や発達障害の子が複数いるクラスでは、「先生の指示によって」行った方がよいと思います。
子供が登校したら、提出箱などに提出物を入れるという仕組みももちろんあります。
が、回収もれの可能性が高い学級の時は、「先生の指示によって」行った方が安全です。
次に、「何にも優先して、提出物と連絡帳を集められる」ということです。
朝の会のスケジュールは様々あるでしょうが、提出物と連絡帳の回収を最優先するのです。
とにかく早く、家庭からの情報を手に入れます。そうすれば、要望、苦情に対してもすばやく対応できます。
連絡帳を見るのは、最優先です。
「毎日キッカリ同じ時間に教室に入ります」
職員室でいつまでもおしゃべりしていないで、さっさと教室に向かう習慣が大切ですよね。
私は、朝の職員打ち合わせが終わったら、すぐに席を立って教室に向かっていました。
これは「決心」すれば、できることです。
年度末のこの時期、卒業式の練習やイレギュラーな取り組みが増えます。
でも、「毎日キッカリ」「同じタイミング」の取り組みを崩さなければ、発達障害の子も大きくくずれることはありません。
同じようにやっていきましょう。