接触の有無(「右」など)で×をつけない

昨日紹介した「常用漢字表の字体・字形に関する指針(報告)」を読んでいたら、QAのところに「そう言えば、いたいた。こんな些末なことで×をつけていた先生がいた。」と思わずつぶやいてしまった事例が載っていました。

それは、Q40 接触の有無(「右」など)です。
Q 「右」の「口」は「ノ」の部分に接触するように書くべきでしょうか。それとも接触しないように書くべきでしょうか。

先の先生は、接触していない(離れている)字を書いたら、×をつけて子どもに書き直させていたのです。
当然、些末すぎます。神経質すぎます。

このQに対するAは、こうなっています。

A どちらで書いてもよいものです。「右」という字に限らず,こうした接触の有無は,漢字の正誤の判断基準にはなりません。
複数の小学校の教科書に用いられている「右」という漢字を見比べてみると,「口」が左上の部分に接触しているものと,していないものとの両方が見られます。 どちらの書き方をしても全く問題ありません。
正誤の判断をする場合に,こういった微細な接触の有無を基準にすることは,行き過ぎであると考えられます。

微細な接触にこだわることが行き過ぎだと思われる事例を、画像として添付しておきました。
下、文、無、垂、病、究、石、立、又です。
きちんとした判断の基準をもつようにしましょう。