1年生担任限定教え方セミナーの講座を、サークルで検討した際、私は講座を担当するメンバーに、ある注文をつけました。
それは、「1年生と過ごす1年間をゆったりと満喫してほしい」というメッセージを、講座を通して参加者に伝えてほしいという注文でした。
実は、このメッセージ、1年生担任の先生だけでなく、他の学年の担任の先生や、担任でない専科や校務分掌の先生にも、伝えたいです。 もし、本年度担当するのが、自分の思う学年や校務分掌でなかった場合でも、やはり「満喫」してほしいのです。
「幸せのメカニズム」を研究している前野隆司氏は、「満喫」についてこんなことを言っています。
ある学生が、「自分は状況によっては感動しないように気持ちを抑制することがよくある」と言っていました。
なるほど、理性を利かせた大人の対応かもしれません。
しかし、それを聞いた私は、なんてもったいないと思いました。
自らの幸福を奪っているのではないか、と。
(中略)
つまり、感動するかしないか、幸せかどうか、楽しいかどうか、面白いかどうか、乗っているかどうか、やる気があるかどうか、などの感情や気分は、その気になるか、気持ちを抑制するかで、大きく異なりますよね。 自分で抑制したせいで、感動や共感や幸福が抑制されるなんて、まったくもって、もったいない。もったいなさすぎます。
私は、二度と、人の目を気にしてポジティブな感情を抑制するのやめようと思いました。
「幸せのメカニズム」 前野隆司
ぜひ、もっと人の目を気にせずに、恥ずかしがらずに、「楽しもう」「感動しよう」「驚こう」という気持ちをもって、子供たちとの1年間を過ごしてほしいです。
さあ、お楽しみの1年間の始まりです。
お互い、満喫してがんばりましょう。