ずるいよ、フライングじゃないか

「ずるいよ、フライングじゃないか」
6年生の徒競走を見ていた私の後ろで、ある保護者がつぶやきました。

先週末に、ある小学校の運動会を参観しに行きました。
おめあては、サークルの先生が指導した5年生の団体演技です。組体操が、なかなかやりにくくなくなってきたので、ソーラン節以外の演技バリエーションにならないか見に行ったのです。

その団体演技の前の種目は、6年生の徒競走でした。
スターターは、女の先生です。
学年が5クラスもある学校で、徒競走はたくさんのレースがあり、テンポよく子供達をスタートさせていました。

しかし気になることもあったのです。
それはフライングです。

最初の方のレースで、明らかにフライングしたとわかるものがありました。が、その先生はレースを止めることなく流しました。
まずいよね、ビデオで撮影している人もいるし、保護者は子供の着順をすごく気にするのに。
私は、いやな感じで見ていました。

そして、6年生の徒競走最後のレース。ということは、おそらく学年で1番速い子を決めるレースになりました。
位置について、よーい、バン
しかし、ピストルが鳴る前に、一人の子がフライングをしてスタートしました。明らかに早かったのです。
これはレースを止めるかなと思っていましたが、そのままレースは止められることはありませんでした。

そして、私の後ろで、ある保護者がつぶやいたのです。
「ずるいよ、フライングじゃないか」

私はスターターを担当したときは、フライングにものすごく気をつかっていました。
できれば、最初の方のレースで、フライングを見つけ、バンバンとレースを中断させるように気をつけていました。
そうすることで、それ以降のレースに臨む子供たちに、フライングに気をつけなくては思わせたかったのです。

今どきは、保護者はビデオで子供たちの動きを記録しています。
できる限りの公正さで、徒競走を行っていきましょう。