もしかしたら、愚痴や怒りよりも嫉妬の方が、悩ましさの根は深いかもしれません。
それは、自分以外の人がいて、その人と自分とを比べているかぎり、多かれ少なかれ嫉妬する心は芽生えるからです。
「いつも元気がよくて、うらやましいな」
「誰にでもニコニコしていて、いいなあ」
「定時にさっと仕事を終えて帰れるなんて」
「スタイルがよくて、颯爽としている」
・・・・・
嫉妬は、自分よりも高い地位にある人、自分よりも幸福な人に対して起こります。
しかし、嫉妬される者の位置にまで自分を高めようとするのではなく、逆にその人を自分の位置に低め、おとしめようと考えてしまうのです。 つまり、愚痴と同様に、嫉妬するだけでは、何もできなかった・何もしなかった自分は温存されるのです。
勝間和代氏は「三毒追放」において、「妬まない」について次のように述べています。
妬みたくなった場合には、なぜ相手が妬みたくなるほど優れているのか、要素分解をしましょう。
その上で、相手はどのような努力を行ってそのような優れた部分を手に入れたのか、自分でも真似られるところがあれば、見習える様子を1つでも多く取り入れます。 真似できないのなら、自分の違うスキルで補完できないか考えます。
「成功を呼ぶ七つの法則」 マガジンハウス
勝間氏のように、クールに嫉妬に向き合うことはそうそうできませんね。
でも、相手がどのようにして妬まれるほど優れたものを手に入れたのか、少しでも考えて行動することが大切です。
「嫉妬するより問題解決しよう」
が合い言葉です。