三日月=花王石鹸のマーク

日曜日に、理科の講座に参加してきました。
そこで、講師の先生が、「太陽と月の動き」の学習に関連して、三日月と26日の月の見分け方を教えていました。
ところが、その方法は、私が若い頃に見つけた方法でもあったので、同じことを考えるんだなあと大いにうなずいたのでした。

月の観察は、タイミングが微妙です。
満月なら、子どもが観察できる夕刻に、東の空に上り始めます。
半月なら、夕刻には、南の天頂にいて、そこから沈んできます。
三日月なら、ちょっと遅い夕刻に、西の空に沈んでいきます。

家で観察してくるように言っても、その時その時に応じて、どちらの方向にどんな形の月が出るのか教えておかなければなりません。 おまけに、観察に向くのは満月に向かってふくらむ月です。
新月に向かってしぼむ月は、真夜中から明け方に見られのです。これは、子どもが眠っている時間ですね。

そもそも、上弦の月はこれから満月に向かう半月で、下弦の月はこれから新月に向かう半月です。
上弦の月はふくらむ半月、下弦の月はしぼむ半月です。

では、同じ細長い三日月と26日の月は、どちらも細長いのですが、見わけられますか。
見分ける方法があるのです。
それは「三日月=花王石鹸のマーク」なのです。

花王石鹸のマークは、三日月です。
でも、なぜ花王石鹸の会社は、マークとして左側が光る26日の月ではなく、右側が光る三日月を選んだのでしょう。

花王石鹸の会社では、マークを作るとき「これから、大きく発展してほしい」という願いをもっていたのです。
「これから、この会社はしぼんでしまっていい」と考える人はいませんね。

右側が光る三日月は、これからふくらんでいきます。逆に、左側が光る26日の月は、これからしぼんでいくのです。
花王石鹸の人は、もちろん、これからふくらんで大きくなる右側が光る三日月を、会社のマークに選びました。

月の形はいろいろ変わってまぎらわしいですが、「花王石鹸の三日月はこれからふくらむ」と覚えておくとよいですよ。