「健康を大切にすること」は毎年人間ドックに行くこと

先週、人間ドックに行ってきました。
私は退職前、教育委員会指定の検診ではなく、自費の人間ドックを選択してずっと受けていました。(補助はありましたが)
今でも、全額自費ですが、継続して人間ドックを受けています。

「死ぬときに後悔すること25」という終末期医療の専門家・大津秀一氏が書いた本があります。
その後悔すること25の中の1番最初に挙げられているのが、「健康を大切にしなかったこと」なのです。

「1番大切なのは体です。それがよくわかりました」
私の叔父がかつて末期のガンに冒された時、そのように言っていたことを、私はずっと忘れられない。
(中略)
「先生、もう少し早く検査をしておけばよかった」
そのように言って晦渋の表情を見せる患者さんは、実は今まで少なくなかった。
もちろん検査をしていたとしても、100%早期発見できたかどうかは定かでない。
一方で検査をしておけば、早期発見できた可能性もあるのである。それゆえ、みな煩悶するのだと思う。
ゆえに、私からの提案は、健康なうちから健康を大切にすること。しかし、これは世間一般で考えられているようなサプリの摂取だとかメタボの回避とかではなくて、「きちんとした人間ドックを毎年1回受けること」。これが大切であり、しておくべきことだ。 病気を早期発見し、それを是正しようとすることが「健康を大切にすること」だと私は思う。」
「死ぬときに後悔すること25」大津秀一

厚生労働省によると、健診や人間ドックを受けなかった理由の多くは以下の通りです。

「心配な時はいつでも医療機関を受診できるから」
「時間がとれなかったから」
「めんどうだから」
「費用がかかるから」

厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/dl/16.pdf

しかし、

・病気になる前にお金と手間をかける
・病気になってからお金と手間をかける

この二つのうち、どちらを取るかです。

人は、自分だけは病気にならない特別な存在だと考えがちです。
しかし、病気にならないはずがないのです。

ですから、どちらを取るかの選択は、

その病気が軽微なうちに発見して治療するのがよいのか、
その病気が重篤になってから発見して治療するのがよいのか

なのです。

健康は幸せのほとんどを占めていると思います。
私は、その病気が軽微なうちに発見して治療することを選びます。
幸せを長く保ちたいからです。

正規に雇用されている教員の方は、健康診断や人間ドックが定期的に義務づけられています。
しかし、ある条件の非常勤職員の方や、家族の方に、そのような制度がないこともたくさんあります。
そのような場合、自分で自分を守るしかありません。

人間ドックをためらっている方、ぜひ受診しましょう。