向山洋一氏が「伸びる子のタイプ」には四つあると言っています。
(「家庭教育の指針」向山洋一全集)
私は、その四つのタイプは、男性脳と女性脳の特性をよい方向に伸ばしたものだと考えています。
向山氏は、
一つ目の「伸びる子のタイプ」として
「ていねいにものごとに取り組む子」
をあげています。
こういう子は、一見のろのろしているように見えても、いずれ力を出していくと向山氏は言っています。
ノートをみると一番わかりやすいです。
二つ目の「伸びる子のタイプ」は、
「まじめな子」
です。
これは勉強することに対してまじめな子で、机の前に毎日座る習慣が身についている子だと向山氏は言います。家庭教育の力が必要です。
三つ目の「伸びる子のタイプ」は、
「挑戦する子」
です。
何事に対してもしりごみしないで「挑戦」していくタイプだと向山氏は言います。
挑戦しても失敗するが多いのですが、その失敗の中で鍛えられ一段と成長します。「やってやろうじゃないか」「やってみなくちゃわからないじゃないか」というタイプです。
四つ目の「伸びる子のタイプ」は、
「最後までやる子」
です。
一度やり始めた事は、最後までやるタイプです。
さて、ここで「狩猟」を目指す男の子の脳・「子育て」を目指す女の子の脳と、この四つのタイプをつないでみます。
男の子の脳=「挑戦する子」
女の子の脳=「ていねいにものごとに取り組む子」「まじめな子」
(「最後までやる子」は、どちらにも当てはまります。)
すると、
向山氏が述べていた四つの「伸びる子のタイプ」は、見事に「狩猟」を目指す男の子の脳と「子育て」を目指す女の子の脳の特性に合致していることがわかると思います。
ですから、どれか一つだけに偏って指導するのではなく、どの「伸びる子のタイプ」も時に応じて指導していくことが大切なのです。 どれか一つだけに偏って指導すると、男の子の脳、女の子の脳のどちらかだけに偏ってしまうことになります。