私の教育サークルにおいて、「子どもがノートを忘れたらどうする?」と話題になりました。
興味深かったので、少しばかり分析してみました。
題して、「ノート忘れへの対応」です。(そんなに大げさなものではないのですが)
レベル0
「ノートを忘れたら、ノートをとらなくてよい」
まあ、そんな先生はいないと思いますが、ノートをとることの価値はない、どうでもいいというのです。
これは、いけません。
レベル1
「持ってきた違う教科のノートに書かせる」
国語のノートを忘れたら、例えば社会のノートがあったので、そのノートに書かせるというものです。
これは、「書かせる」というより「書くことを認める」というものです。
ノートを忘れた子が違う教科のノートに書いても、「ノートはとる」のだから、それでもよいとするのです。
レベル2
「自由帳ノートに書かせる」
違う教科のノートに書かせると、書かれた内容がごっちゃになってしまいます。
最悪の場合には、ノートを破ってノートをとる子も出てきます。
そこで、「自由帳ノートに書かせる」のです。
そうすることで、教科別のノートの習慣を守らせるのです。
レベル3
「紙を渡して、その紙に書かせる」
自由帳ノートも、すでに「自由なもの」が書かれているノートなので、「自由なもの」と「教科のもの」がごっちゃになるのは、いけないというものです。
レベル4「その教科に合ったノートの紙を渡して、その紙に書かせる」
その教科で指定した形式のノートを印刷して、少し小さめに裁断するのです。
縦書きは縦書きの、横書きは横書きのノートとなります。
少しばかり手間ですが、これを用意しておくと、指導してきた「ノートのとり方・書き方」がくずれることはありません。
ノートの書き方を守るために、その教科に合ったノートの紙を用意するのです。
このタイプの先生が、私のサークルでは多かったです。
レベル5「書いた紙を、持ってきたノートに貼らせる」
ノートを取ったら、それでおしまいではなく、忘れたノートにきちんと貼らせるというのです。
確かに、これで「完結」でしょうが、なかなかできないことです。きっちりはできません。
私も、ここらへんはかなりアバウトになっていました。
レベル4で、ノートの取り方の学習技能が確保できたので、それでよいとしたということもあります。
皆さんは、どのレベルまでがんばっていますか?