2018/12/12、日本財団は「不登校傾向にある子どもの実態調査報告書」を発表しました。
その報告書によると、不登校傾向にある子どもは、なんと10.2%もいて、10人に1人なのでした。
http://supervisor-ex.com/L90494/b300/13671
調査は、2018年10月に中学生年齢の12歳〜15歳合計6,500人を対象にインターネットで行いました。
まず、不登校傾向について、その結果を分類して示します。
1 不登校(文部科学省の定義による)
・年間30日以上、学校に行っていない
3.1%
2 不登校気味(文科省定義外)
・1週間以上連続など、一定程度学校に行っていない
1.8%
3 教室外登校
・保健室登校、図書室登校、校長室登校、校門登校など
4 部分登校
・基本的には教室で過ごすが、授業に参加する時間が少ない
・遅刻や早退が多い。1日に何度か、一時的に保健室などで過ごす
5 授業不参加
・基本的には教室で過ごすが、皆とは違うことをしがちであり、授業に参加する時間が少ない
3+4+5 4.0%
6 仮面登校
・基本的には教室で過ごし、皆と同じことをしているが、心の中では学校に通いたくない・学校が辛い・嫌だと感じている
・頻度:「毎日」
4.4%
まとめると、
不登校 3.1%
不登校傾向 1.8%+4.0%+4.4%=10.2%
なのです。
私は、思っていた以上に、教室外登校・部分登校・授業不参加登校が多いことにびっくりしました。
そして、不登校の予備軍的存在である仮面登校もこんなにいるのか、とも思いました。
10人に1人の割合の不登校児童に加え、発表当時は6.5%でしたが、
今や同じくらいと言ってもよいであろう通常級に在籍する発達障害の
児童も加味すると、大変なはずなのですね。
親も、先生も。
ケアする、気をつかうべき子が増えたのです。