「これはいくつですか?」と問われたら、「3つです。」と答えます。
「3個です。」と答えてはいけません。
問に正対させる答え方をさせることで、「答えの条件」を学ばせていきます。
「これはいくつですか?」と問われたら、「3つです。」と答えます。
「これは何個ですか?」と問われたら、「3個です。」と答えます。
これは、小学校における答え方の初歩です。
このことを、熊本の椿原正和氏は「新学テ国語の授業改善セミナー神奈川講演会」において強調されていました。
何を問われているのか。
答えの条件は何か。
このことを理解して正対しなければ、テストにおいて正しい答を出すことはできません。
そして、このことは、テストだけでなく、仕事や生活における問いと答えのやりとりにも影響するのです。
いわゆる「トンチンカンな答え」「論点がずれている答え」です。
ネット上に、こんな例が載っていました。
「このラーメン屋行ったことある?」
「あんまり美味しくないよ。
それより俺はパスタ食いたいなぁ」
おいおい、あんたの食べたいものを聞いてません。
感想も聞いてません。
でも、確かにこんな人いますね。
これだったら、
「行ったことある」
と聞かれたことを答えたいです。
「このかばんかわいくない?」
「いくらしたの?」「使いにくそうじゃない?」
これなど、ずれずれの会話です。仲のいい友達同士ならいいですがね。
こんな「トンチンカンな答え」「論点がずれている答え」をしない人を育てるためにも、きちんと問に正対させる習慣を子供たちにつけたいです。 いや、その前に、先生自身が、問に正対することについての意識をもたないといけませんね。