「四色問題」は発展問題として最適

四色問題(四色定理とも言う)という問題があります。
これ、「発展問題」として最適だと思うので、お勧めします。

4色問題とは、「平面上の地図は4色で塗り分けることができる」という問題です。
ド・モルガンという数学者が、1852年に書いた手紙よりこの難問は誕生しました。
以後、120年あまり数学上の未解決の問題として多くの数学者を悩ませました。
結局、1976年コンピュータを駆使することによりやっと解決したのでした。

子供たちに示すのは、この定理を使って色を塗るという課題です。
向山洋一氏が、学習ゲーム的な発展問題として紹介しています。
「「向山型算数」以前の向山の算数」 向山洋一全集24… 続きを読む

涙の転校、涙の卒業式のトリガーは、一人の涙

涙は伝染します。ミラーニューロンの作用です。
ですから、誰かが転校したり、卒業式だったり、子供に涙させたいと考えた時は、まず1人涙を流させるのです。
そうすれば、その一人の涙は次々と伝染して、教室全体に広がります。

ミラーニューロンとは、共感細胞と名付けられています。
この細胞は、自分とは別なもの行動を観察しているだけで、 自分もその行動を鏡のように追体験しようとします。
だから、ミラー(鏡)ニューロンなのです。

目の前でおいしいもの食べられたりするとヨダレが出たり、目の前の人が涙を流しているともらい泣きしてしまうのは、ミラーニューロンの作用です。

ですから、誰か1人涙を流すと、その涙を流す姿を見て共感し、他の人も次々と涙を流すのです。
涙の転校、涙の卒業式のトリガーは、一人の涙なんです。… 続きを読む

「涙のハードルを下げる」

クラスに転校する子が出たとき、卒業生を送り出すとき、そんな「別れ」に際して、皆さんはどのような手だてを講じていますか。
私は、必ず「涙のハードルを下げる」手だてをとってきました。

私は、転校や卒業といった別れの際には、子供たちにできるかぎり「別れの感情」を味わわせたいと考えていました。

向山洋一氏が、こう言っています。

別れがあるから人の世は美しく
出逢いがあるから人の世はすばらしい

この言葉は、次のようにも解釈できるのです。

美しい別れがあるから
すばらしい出逢いがある

美しく別れることで、すばらしく出逢うことができるのです。… 続きを読む