昨日、五色百人一首の札を子供たちに覚えさせる時に、先生の名前と有名人の名前を札と関連させたやり方を示しました。
名前の不思議な磁力がわかってもらえたでしょうか。
今日は、百人一首の札を覚えさせる際に、子供の名前を札と関連させて示したことを話します。
例えば、
しのぶれど いろにいでにけり わがこひは ものやおもふと ひとのとふまで
という札では、クラスに「しのぶ」さんがいたら、「しのぶさん、絶対にこの札取るんだよ。あなたの札なんだから」と言うのです。 自分の名前がついていので、何回かやってるうちに覚えてしまいます。
実は、札を読んだ後に、
「しのぶさん、あなたの札は取った?」
と聞いていました。
そして、
取れた時は「ナイス!」と声をかけ、取られてしまったら「うわっ、自分の札を取られちゃダメだよ!」と声をかけたのです。
こうして、その子だけの得意札を作っていきました。
こんな札は、たくさんありました。
もう、こじつけです。
たちわかれ いなばのやまの みねにおふる まつとしきかば いまかへりこわ
(稲葉さんの得意札)
たごのうらに うちいでてみれば しろたへの ふじのたかねに ゆきはふりつつ
(藤崎さん)
みかのはら わきてながるる いづみがわ いつみきとてか こひしかるらん
(美樹さん)
きみがため をしからざりし いのちさへ ながくもがなと おもひけるかな
(長久保さん)
ぜひ、その子の得意札を名前で作ってあげてください。