笑いは思考の休息です

サッカーでも野球に限らず、どんなスポーツでも、試合中ずっと緊張し、集中してプレイすることは困難です。
そんなことをすると、返ってパフォーマンスを崩してしまうのです。

緊張しすぎて柔軟に体が動かなくなったり、適切な判断を下せなかったりします。
結局、よいプレイができなくなるのです。

学習だって同じです。
「集中して、集中して。」「いい姿勢で先生の話を聞いて。」「耳はこっちに。」なんて、ずっと集中して緊張状態を保つことは、決していいことではないのです。

「交感神経」「副交感神経」という用語を聞いたことがあると思います。
自律神経といわれて、筋肉を動かす運動神経とは異なって、意思とは無関係に「自律」して、体をコントロールしているものです。

「交感神経」は「闘争の神経」とされ、日中に優位に活動する緊張モードの神経です。
一方、「副交感神経」は「休息の神経」とされ、夜間に優位に活動するリラックスモードの神経です。

この二つの神経が交互に活動することによって、人は体と心のバランスをとっているのです。

「闘争」モード全開の交感神経優位の状態の授業では、45分はもちません。
そして、時に集中し、特にリラックスするというのが、学習の効率をよくするポイント。
集中しすぎは、返ってよくないのです。

そのリラックスの一つが、笑いです。
時々、笑い声が起こるクラスの方がリラックスして、その前の緊張してきた学習状態から復活することができます。

笑いは思考の休息です。
ぜひ、笑いが起こるクラスを目指してほしいです。