社会科は何を教えるのか

「社会の授業でどう教えていいかわからない」、こういう悩みをけっこう聞きます。
そんな悩みを聞いていくと、そもそも「社会科で何を教えるのか」がわからないというのが、そんな皆さんの根本にあるようです。

そんな「社会科で何を教えるのか」に、答えようとしてくれたのが、「びっくりぽんプレゼンテーション」で発表した清水康弘先生です。

清水先生は、「社会科で何を教えるのか」という問に、開催福祉大学の岩田一男先生の理論を使って、

「社会科で因果関係を教える」

と答えます。

もともと、社会科学というのは、社会的事象の科学的な因果関係を探求ずる学問です。
ですから、「因果関係」は社会科の根本にあるのです。

例えば、清水先生は3つの事例を挙げています。

1 関西へのカーフェリー就航によって、宮崎のピーマンの生産量が増加した
2 首都圏への航空路開設によって、博多万能ネギの生産量が増加した
3 鉄道(土讃線)開設によって、高知県の商品作物の生産量が増加した

このような「因果関係」を「説明的知識」と読んでいるのです。

そして、この三つの事例を通して分かることは、

「交通網の変化によって、生産量が変化する」

ということです。
このような、より抽象度を高い「因果関係」を、「概念的知識」と読んでいるのです。

このようなことがわかっていれば、教科書から「因果関係」の記述を見つけ出し、そこに焦点を当てて、授業を組み立てることができます。

社会科の教科書の見方が変わったでしょうか。

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https://bit.ly/2YUwmPZ