「本職」の定義と「本職」を続けるために必要なこと

作家の島田雅彦氏が「本職」について、定義しています。(朝日新聞2002年9月1日コラム)

「今「本職」の定義というのを考えています。ある仕事をしていて、
1 恥ずかしくない 
2 費やす労力と時間を無駄に思わない 
3 金にならなくてもやる
ということがあればその仕事は、その人にとって「本職」なんです。」
「一つ一つの文章を、時間をかけて磨き上げていく作業は楽しいし、それにかまけて飽きることがありません。のってくれば1日15時間書き続けても苦にはならない。逆に書いていないと病気になってしまいます。たとえ出版されなくても、戦争が起きても小説を書き続けるでしょう。「本職」を持っているのは、幸せなことだと思います。」

私も島田氏に同意します。
教師という職業をしていて、
1 恥ずかしくなかった
2 学校の退勤時間は結構早かったですが、家に帰っても、休日の日も、学校・子どものことを考えていました。そのことは、別に労力と時間を無駄とは思っていませんでした。 3 この職業は、それをやったからといって給料が上がるわけでもないですね。
やっていてひたすら楽しい。努力してそうしているわけではありませんでした。

ただ、この頃思うのは、この「本職」を続けていくためには、「余裕」が必要だということです。
とにかく心身ともに健康であり、自分の仕事を認めてくれる人間関係をもっていること。
そして、恥ずかしくお金になる仕事をしなくてよい、お金の余裕があることが必要だと思います。

少しでいいですから、「本職」を続けるために、健康、人間関係、お金について考える時間とりましょう。