腕相撲左場所

先日、小学校の先生向けの講座において、クラスの子供同士が仲良くなるためにゲームを積極的に活用しているという実践の報告がありました。

その男女が仲良くなるゲームの中に「腕相撲」がありました。
腕相撲、私もよくやっていました。

それは、雨が降っている日。
若干、どよんとした空気が教室に流れてきます。
そんなとき、おもむろにやるのが「腕相撲」です。

最初の時は、「左場所」を行います。
最初の時に、「右場所」をやってはいけません。
右手の腕相撲は、男の子の独壇場になってしまうからです。
左手の腕相撲は、女の子がかなり勝てます。これなら、もっとやりたい、という気になります。

組み合わせは、男女が基本。
今年は、隣の子と(男女隣り合わせなので)まず、対戦させました。
男女が手を握り合うことで、仲よくなりますね。

1回戦に勝った子に、マグネットのネームプレートをもってこさせます。
自分の机に貼ってあるので、それをもってこさせるのです。
2回戦の組み合わせを作ります。ネームプレートを、二人組にして黒板に貼るのです。
これも男女対抗が基本。
そして、トーナメント表をざざっと書いてしまいます。

あとは、黄色いチョークで勝ち上がりをどんどん書いていきます。
私は、あおります。
「次、ベスト8」
「次、ベスト4」
「次、セミファイナル!!」

そして、決勝戦です。
男子対女子となると、盛り上がりは最高潮です。
「READY、GO!」
応援が、異常に盛り上がります。

ついに、チャンピオンが決まります。
「第1回腕相撲、左場所チャンピオンは、○ちゃんでした!」
と、チャンピオンになった子の手をかかげます。

とここで終わってはいけません。
教師の権威を示すときです。
「チャンピオンと先生の勝負です。」
だいたい、チャンピオンになった子は連戦で疲れています。
大人げないですが、これを利用しない手はないです。
手を組み合うと、これまた異常に応援の声が高まります。
先生対子どもという構図がよろしい。
もちろん、応援の声は、チャンピオンに向けてです。
ですが、その圧倒的なアウェー状態の中、少し危なげに見せながら、チャンピオンを軽くいなして先生が勝つのです。

これで、教師の権威が高まること間違えナシ!!