勉強のできる子、勉強を先取りしている子に対する対応

地域によっては、高学年を担任すると、私立中学校受験をする子がかなりいることがあります。
すると、そんな子にとって授業がものたりないと思えることがあります。
主に、算数の授業です。

そんな勉強のできる子、勉強を先取りしている子に対してどう対応したらよいのでしょうか。
教育トークライン6月号において、特別支援教育について実践的な成果を出している医学博士の宮尾益知氏が、「IQが非常に高い子への対応」として、そのことにふれていました。

それは、

「まず、その子の発言や行動を受け入れてあげる」
「そして、先生の話を聞いたほうが自分にとって得がある」

という視点でのアプローチです。

例えば、

「授業の内容がわかっていて、つまらないと思う事ってあるよね」(受け入れ)
「でも、先生の話は時々役に立つことがあるから、聞いておくといいよ」(得がある)

というようにです。

また例えば、算数で筆算を書かない場合、

「大人が3+5程度の計算で筆算を書かないように、頭がいいからこれぐらいを筆算を書く必要はないよね」(受け入れ)
「ただ、筆算を書いておくとミスが少なくなるよ」(得がある)

と対応するのです。

なるほどと思います。

こういう子は必ずいますので、(受け入れ)(得がある)の対応をしてみて下さい。

教育トークライン2020年6月号
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