褒めること以上に大切なこと オンラインセミナー「褒めることを極めよう」の ご案内

教師の学びと成長サポート
渡辺喜男です。

2020年10月開催のオンラインセミナーを紹介します。

「子供は褒めて伸ばす」と言うけれど・・・。

先日行われたセミナーにおいて、講座をするチャンスがあり、そこで、「アクノレッジメント」についてレクチャーをしました。
それは、褒めているわけではないけれど、その子を大切にしていることが伝わる行為です。
自己重要感を満たす行為=アクノレッジメントは、褒めること以上に大切で、おそらく、子供たちは、褒められること以上にアクノレッジメントに飢えていると思うのです。

きっと、年齢に関係なく、子供に人気のある先生は、アクノレッジメントが無意識に多いのだと思います。

もちろん、それ以外に、今回の講座において皆さんに伝えたいと思っていることはたくさんあります。
しかし、このアクノレッジメントの大切さを了解してほしいというのが、そもそも講座をやろうと思ったきっかけだったのです。… 続きを読む

楽しいことを行うことで、傷ついた心が癒やされる

すでに、子供たちに「こんなクラスにしたい」という意見を出させて、学級目標を作ったと思います。
そして、その作った学級目標の中に「協力」とか「仲良く」とか、そんな項目がきっとあったと思います。
ですが、作っただけではお題目です。飾りのままなのです。

教育サークルの冊子に、清水康弘氏が「意図的につくる学級のまとまり」というタイトルで、お楽しみ会のことを書いています。

「いくら目標をつくっても、それに近づく機会がなければ、達成されない。
要は、お楽しみ会など、みんなが仲良くなる機会をつくればよい。職員室を思い浮かべてほしい。大人でさえ、飲み会などのイベントを経ることで仲良くなっていく。子供も同様である。お楽しみ会、全員遊びなど、共通の楽しい体験があるからこそ、仲が良くなる。互いの気心が知れるのだ。」

私も清水氏に大賛成です。
楽しいことをすれば、仲良くなれます。
楽しいから協力します。
楽しいから、誰もさぼろうなんて気持ちになりません。… 続きを読む

「公事と私事は、公を優先しよう」で気をつけること

昨日、メルマガで話題にした山本東矢氏の「人付き合いのマナー」の14番目の項目について、私なりの付け加えをします。

その項目は、

14公事(おおやけごと)と私事(わたくしごと)は、公(おおやいこと)を優先しよう

です。
実は、山本東矢氏の「人付き合いのマナー」のそれぞれの項目には、留意点というか強調点といういうか、例示というか、若干の説明が付与されているのです。

この14番目の項目には、次のような説明が付与されています。

「みんなで何かをするときに自分がやることが重なった時は、みんなでやることを優先しよう。例えば帰りの挨拶をする時に、帰る用意ができていなくても先に挨拶をしましょう。友達を待たせません。自分よりみんな。」

この説明自体は、そうだなあと思えることです。

ただ、気をつけてほしいのは、帰る用意ができていない子が「ちょっと待って」と言える寛容な空気もクラスに必要だということです。
それは、その子が特別支援が必要な子で、がんばっても速くできない、自分の意志とは関係なく遅くなってしまうタイプの子であったら、そんな寛容な空気が特にクラスに必要だと私は考えています。… 続きを読む