楽しいことを行うことで、傷ついた心が癒やされる

すでに、子供たちに「こんなクラスにしたい」という意見を出させて、学級目標を作ったと思います。
そして、その作った学級目標の中に「協力」とか「仲良く」とか、そんな項目がきっとあったと思います。
ですが、作っただけではお題目です。飾りのままなのです。

教育サークルの冊子に、清水康弘氏が「意図的につくる学級のまとまり」というタイトルで、お楽しみ会のことを書いています。

「いくら目標をつくっても、それに近づく機会がなければ、達成されない。
要は、お楽しみ会など、みんなが仲良くなる機会をつくればよい。職員室を思い浮かべてほしい。大人でさえ、飲み会などのイベントを経ることで仲良くなっていく。子供も同様である。お楽しみ会、全員遊びなど、共通の楽しい体験があるからこそ、仲が良くなる。互いの気心が知れるのだ。」

私も清水氏に大賛成です。
楽しいことをすれば、仲良くなれます。
楽しいから協力します。
楽しいから、誰もさぼろうなんて気持ちになりません。

私は、楽しいことは「協力する」という目標を達成する機会になるだけではない、根源的な「癒やし」なのではないかと考えています。

かつて、楽しかった修学旅行のあとに、こんな一節を学級通信に書きました。

「高揚感、一体感、充実感がそこにありました。「あの時・あの場」にいられたことに感謝するなら、その心は満たされるし、大げさに言えば、もしかして、それまで負っていた心の傷も癒されるし、修正されるのだと思います。 楽しさで心が満たされる、楽しさを味わうこと自体がとっても、とっても大切なことであり、次もこの楽しさを味わいたいというエネルギーを生み出していくのだと思います。」

楽しいことを行うことで、傷ついた心が癒やされると思います。また、頑張ろうというエネルギーが生まれると思います。

コロナになんか負けずに、ぜひ、楽しいことをやってください。