「教室を綺麗に保つ」

今日も、生臭い話ですが、クラスの「防火活動」についてです。
クラスの防火活動とは、「トラブルを未然に防ぐためにできることを行う・トラブルの起きにくい環境づくり」です。

きっとどのクラスでもできるのが、「教室を綺麗に保つ」ということです。
子供達が不安定だったり、気持ちがささくれだったりしていると、教室の整理整頓が乱れたり、掃除が隅々まで行き届かなくなります。

これはこれで仕方のないことなのですが、そのままで放置して良いわけではありません。
ゴミが落ちているのを見たり、机が曲がっているのを見たりして、子供達はそれが当たり前のように思うようになります。
そうすると机が曲がっていても直そうとしませんし、ゴミが落ちていても拾おうとせず、返ってゴミを蹴ってて歩くようになります。

どうすれば良いか?
それはとっても簡単で、子供達が帰った後、先生がささっと整理整頓したり、ほうきで簡単に掃いたりすればよいわけです。

そうすれば、翌朝ある程度整った教室に子供達は入ってきますので、乱れたものは目にしなくなります。… 続きを読む

コーチングは手探りでもやもやしている時に効きます。

コーチングは手探りでもやもやしている時に効きます。

教えるのが上手くなりたいという先生に対してコーチング(&ティーチング)をしています。
しかし、正直、それは手探りの状態から始まりました。
それは、「相手の現在の教える技能の状況が明確に把握できていなかったこと」が原因です。

しかし、実際には、手探りでも、何か手だてを提示しなくちゃいけません。
私は、コーチングをしながら、授業の原則をいくつか提示し、その中からその先生に選んでもらった原則が2つと、教える際に困っていることを1つ選んでもらいました。 そして、その3点について実践して、振り返りを通して、修正していく手だてを取りました。

やってみて、効果はありました。その先生も観点を絞って意識することで、できるようになってきた、手応えがあると実感していました。

しかし、どうもしっくりしません。

もしやと思って、そもそも、その教えることの原則について書かれた本は読んだことはあるか、と聞くと、読んだことはないということでした。 … 続きを読む

授業を早めに終わるときの決まりセリフ

昨日、「休み時間を絶対に奪わない」ことが、子供の不平不満が取り除き、ストレスが減少させ、巡り巡ってトラブルが減少していくという「クラスの防火活動」について話をしました。

ですが、授業時間を延ばさないことは非常に難しいことです。
これは、先生が「もったいない」と思うとできません。

例えば、「あと3分あるから、もう1問できるかな?時間がもったいないな」と思った途端に、3分という時間に収まらないで、延ばしてしまうのです。

こういうしくじりをけっこうやってきましたので、授業時間が少し残っていても、早めに諦めることにしていました。

こういう時の決まったセリフは、以下のような感じです。
「みんなが一生懸命がんばって、問題がどんどん進んだので、2分早いのですが、算数の勉強はおしまいで、休み時間です。」

このように言うと、子供達は「わーい」と跳びはねて喜び、一目散に運動場に飛び出して行きます。

このセリフのキモは、「みんなががんばって」というところです。
「みんなが一生懸命勉強したから、授業時間が短くなった」という因果関係を、こじつけ?で伝えているわけです。… 続きを読む