コーチングを受けていると、なんだかほっとした気持ちになります 。

コーチングを受けていると、なんだかほっとした気持ちになります。

いろいろな理由があると思うのですが、あれこれ、思いつくまま考えてみます。

まず、コーチングを受ける際に、「セットアップ」というものを行います。
これは、これからのコーチングにおける「取り決め」「ルール」などの合意形成です。

その中に、「守秘義務」というものがあります。コーチは、このセッションで聞いたこと・話されたことは他言しませんという義務です。 この「守秘義務」があるから、悩んでるけど、なかなか人に言えなかったことに対する障壁が低くなります。コーチには、遠慮なく話せます。

何でも話せるというのはいいですよね。普段、何でも話せる場面はなかなかありません。というか、ほとんどないですね。
職場においても、家族においても、親友においても、それぞれ話しにくいことがあります。

もう一つ、「コーチングの時間は私の時間で、どのようなことを話してもかまわない」というセットアップもあります。
このどのようなことを話しても構わないというのは、話が後ろ向きでもいいということです。… 続きを読む

見た通りを実況・描写して褒める「実況褒め」

教育サークルの佐藤良平氏が、河田孝文氏から学んだという褒め方を教えてくれました。
教えてもらって、「なるほど」「これなら、簡単に褒められる」と思いました。

それは「描写褒め」もしくは「実況褒め」というものです。
これは、見た通りを実況・描写して褒める方法です。

例えば、漢字練習の指書き(筆順を言いながら、机の上に指で書く場面)で、描写して褒めたとします。
すると、こんな感じになります。

・Aさんは、すばらしい丁寧さです。
・Bさんは姿勢が良い。鉛筆の持ち方もすばらしい。
・Cさんの指、合格。声もしっかり出てる。
・Dさん、全然はみ出していない。よし。… 続きを読む

子供に一筆箋を渡す秀逸な仕組み

先日一筆箋を渡して子供を褒め、それとともに保護者にも子供を褒めたことを伝えるという仕組みを紹介しました。
この仕組み、実を言うと、「どれだけ続けられるか」「どれだけ偏りなく渡せるか」が考えどころなのです。

教育トークライン2020年12月号に、紫前明子氏が通知表の所見に関連して、一筆箋について書いています。

その記事の趣旨は、具体的でその子にしか当てはまらない所見を書くために、日々渡している一筆箋を所見と連動させるとよいというものです。

それでも、一筆箋を続けられなければ、お話になりません。
そのために、紫前氏は朝の会において、「一筆箋コーナー」を作ったのです。
毎朝必ず誰かの名前呼ばれて褒められて一筆箋をもらえる、そんな仕組みです。
子供達は、次は誰か、今度は自分かと楽しみにしていて、紫前氏は「このプレッシャーがあるから毎日書き続けられる」と言っています。

では、どれだけ偏りなく渡せるかという課題に、紫前氏はどう工夫をこらしていたのでしょうか。
それは、こんな仕組みです。… 続きを読む