夏時間になると心臓発作が増える

睡眠の重要性について、レベルアップマガジンにまとめて書き上げました。
ただ、そこで取り上げることができなかった衝撃的な事実があります。
それは、夏時間と心臓発作の関係なのです。

日本では行われていませんが、北半球の多くの国で夏時間が設定されています。
3月になると、夏時間に切り替わるのです。
そうするとほとんどの人が、睡眠時間を減らすのです。

「睡眠こそ最強の解決策である」(マシュー・ウォーカー)には、こう書いてあります。

「北半球では3月の夏時間に切り替わる日がやってくると、ほとんどの人が1時間睡眠を失うことになる。
病院の日誌を大量に集めて表にまとめれば(研究者は実際にそれを行った)夏時間に切り替わった日に、心臓発作が激増していることに気づくだろう。」

これを知って、「えっ」と思いました。
夏時間は、言ってみれば北半球の多くの人を使った、壮大な「睡眠不足の実験」だと考えられます。
そこで、わかったのは、睡眠不足は心臓発作を増やすということだったのです。

マシュー・ウォーカー氏は、逆の結論についてもふれています。

「そして、夏時間が終わる時は、逆の現象が起こる。時計を1時間遅らせ、睡眠時間が1時間増えると、その日の心臓発作は目に見えて少なくなっている。」

睡眠が増えると、心臓発作も減るのです。

それにしても、なんともはや、すごい事実だと思いませんか。

このところ体調が悪さを実感している方は、ぜひ、たっぷりと睡眠をとることを勧めます。