研究と研修の違い

中学校では、あまり馴染みがないことらしいのですが、小学校では、学校全体で行う研究が行われているところが多いと思います。
校内研究と言ったり、重点研究と言ったり、全体研究と言ったりします。

ただ、研究とは名ばかりで、実際は研修のことが多いのです。
そのことを自覚して、その研究に臨んでもらいたいと思っています。

では、研究と研修どう違うのでしょうか。

「研修」は、仕事をする上で必要となる能力を身に付けるために勉強することです。
一方、
「研究」は、物事を詳しく調べてその事実関係を明らかにすることを言います。

もう少し学校にひきつけて言うと、「研修」は、教師の授業の腕前を上げるのが目的となります。
法律にも、「研修に励まなくてはならない云々」と義務付けられています。

研究授業をやって、検討会において、指名の仕方や、板書の仕方、子供との応答の仕方についてコメントしてもらうのは、研究というよりは研修です。 だいたい、若い先生が多かったり、経験が浅い先生が多かったりした学校では、研究と言いつつ、研修にアクセントを置いて校内研究をやっているものです。

では、学校における研究にはどんなことが当てはまるのでしょうか。
一つは、「新しい指導法を開発する」というものです。
そして、もう一つは、「子供ができる・できない原因を明らかにする」というものです。

皆さんの学校の研究は、どれに当てはまるのでしょうか。