光に対する知覚過敏の子にサングラス

先日、発達障害のお子さんを育てているお母さん方と情報交換をしました。
その際、知覚過敏のお子さんにメガネをかけさせて対処したというお母さんの話がありましたので紹介します。

発達障害のお子さんの中に、知覚過敏、それも視覚において「光」に対して過敏なお子さんがいます。
そんなお子さんは、普通の状態では光が多すぎて、眩しく感じます。
また、蛍光灯の光がチカチカ見えたり、LEDの光が目に刺さるように感じたりします。
カメラのフラッシュが極端に苦手だという子もいます。

私が知っているお子さんは、繁華街のチカチカする看板が大の苦手で、そんな場所を走って通り過ぎていました。

冒頭のお子さんの場合は、陽射しが強いときは、休み時間外に出て遊ぶことが、苦痛だったと言います。
そして、特に、学習に支障が出たのが、

「白い紙が眩しくて、字が読めない」

ということです。
私はそのことを聞いてびっくりしました。
「字が読めない」なんて、全く想像できなかったからです。

そのことに気づいたお母さんは、眼鏡屋さんに頼んで、ちょうどよい色と明るさ(暗さ)のサングラスを作ってもらったところ、全く問題がなくなり、字がきちんと読めるようになりました。

感覚過敏は、努力して治ったり、根性で直るものではありません。
それどころか理解されずに、「気にしすぎ」とか「我慢できないの?」とか言われることもあるのです。

でも、「サングラスをかける」ような環境調整で、問題はなくなります。
このような子がクラスの中にいても、それを理解して受け入れる教師であり、クラスでなくてはなりません。