「回鍋肉」という名前の由来

このメルマガは、主な読者を教師・子供向けの指導者としていますが、時折、教室とは関係なさそうな話題の時もあり、その旨を読者からの感想としていただくことがあります。

確かに、子供を目の前にしてすぐ役に立つ話題ではないとは思いますが、時折、子供に話したり同僚に話したり、何より、皆さんの興味・学習欲を満たしてもらえばよいと考えています。 また、仕事をしての人生、生きていく上での知恵も、皆さん同様私も大いに興味がありますので、そんな話題もこれからも送っていきたいと考えています。

そんな私が気になることに「言葉」があります。ついつい引っかかってしまうのです。
先日も、通っている料理教室で引っかかりました。

それは、「回鍋肉」という名称です。
中華料理には、日本料理とは異なるテイストの名前がついています。
普段は、「ホイコーロー」のようにカタカナで使っているのですが、不意に「漢字」表記になると、なんでだろう?という思いがふっと頭をよぎるのでした。

料理教室の先生が、そんな私の疑問に答えてくれました。
回鍋肉とは、「肉を鍋の中でグルグルと回転させて作る料理」ではありませんでした。

それまで、私は回鍋肉を作る際(私の得意料理?です)は、豚肉をそのまま焼いてキャベツと合わせていました。
ところが、教わったレシピは違いました。

豚肉を事前に茹でておいて、それを、また鍋に戻してキャベツと合わせて炒めました。

このように、一度煮込んだ肉(肉)を、鍋(鍋)に戻して(回)、炒めることから、回鍋肉という名前が付けられたのです。

決して、肉を鍋の中でぐるぐると回す曲芸のようなものではありません。
(でも、本当に肉を鍋の中で回すことができそうな気がします。試しにやってみたくなりました。)