「混雑率」とは

算数の最難関の単元として「単位量あたりの大きさ」、いわゆる「混み具合」の単元があります。

子供にはなかなかイメージしにくい「混み具合」ですが、列車ではどのように「混み具合」を 数値化しているのでしょうか。
調べてみました。

それは、列車の乗車定員を元にした数値です。

その乗車定員ですが、
まず、新幹線などの着席を前提とした列車は、座席数をもとにした「座席定員」が定員となっています。
新幹線では、定員はだいたい80〜100人です。

これに対し、
通勤・通学向けの車両は座席数と合わせて、つり革などを使う立ち客の数も定員に含まれます。
それは、だいたい160人ほどです。

さて、
列車の混雑率というのがあって、これが「混み具合」となります。

「100%」=定員乗車。座席につくか、吊り革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる。

まさしく、これが定員の数ですね。
その上で、だんだん混雑していく目安を、次のように示していました。

「150%」=肩が触れ合う程度で、新聞は楽に読める。
「180%」=体が触れ合うが、新聞は読める。
「200%」=体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める。
「250%」=電車が揺れるたびに、体が斜めになって身動きできない。手も動かせない。

こんなイメージを、「混み具合」の授業で話してもよいと思います。
それにしても、250%の乗車率、思い出しても苦行?でした。