こだわり行動のアセスメントと対応2

機能、自閉スペクトラム症の子のこだわり行動のうち、小嶋悠紀氏の分類による
・ファンタジーに没頭するタイプ
・こだわりで動けないタイプ
について述べました。

今日は、残りの2タイプについて述べていきます。

1つ目は、
こだわりに没頭するタイプ。
これは、こだわったことをやめられないタイプです。
一度こだわると切り替えができず、他の子が違う課題に行っても、ずっと前の課題をやっています。
このような子も担任したことがありますが、早くみんなと同じ課題に復帰?してほしくてやきもきした気持ちを思い出します。

このタイプへの対応を、小嶋氏は、このように書いています。

「こだわりはある意味その子にとっての「安心剤」の役割もある。強制的に終わりにしても苦しいだけである。」

確かに、そうです。
ですから、どのくらいで(あと何分?あと何回?で)終わりにできるか、納得させた上で課題を継続させるのです。
そして、もしその約束を守れたら、おもいきり褒めます。

2つ目は、
こだわりが対人関係ねじれに発展するタイプ。
こういう子は、自分なりのルールや正義感を友達の行動に当てはめて、相手を責めたりコントロールしようとしたりして、トラブルになります。

こういうトラブルには、小嶋氏は「相手の思っていることや考えていることを、教師が言語化する」ことが大切だと言っています。
友達はこのように考えて行動しているのだと解説することで、自分なりのルールや正義感以外の意図で動いていることを伝えるわけです。

どちらのタイプも、こだわりから離れるまで、けっこう時間がかかります。
ぜひ、根気よく対応してほしいです。

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