文字起こしの効果

自分の授業を録音・録画して、それを文字起こしをしたことはあるでしょうか。

やってみるとわかるのですが、愕然とします。
あまりに言葉が多かったり、テンポが悪かったり、聞くに耐えません。

ですが、そこを我慢?して、授業の始め5分だけでよいので、文字起こしすると修正すべきことが明確になって、授業が変わっていきます。

一番の変化が「言葉を削る」ことです。
あまりに無駄で、余分な言葉を使っているのが、文字起こしでわかるのです。

そんな授業の冒頭の文字起こしを3年間続けた結果を、教育トークライン2021年7月号に染谷樹氏が書いています。

「聞くに耐え難い自分の声。何度も止め、文字に起こした。そして、いらない言葉を削った。これを3年間続けた。
私が学んだのは、自分の言葉の数だ。」

そのようにして言葉を削ることで、二つの変化が現れたと染谷氏は言います。
それは、

・授業のリズムが安定した
・発問・指示がくっきりと明確になった

です。

そうして、子供達から「先生の授業楽しい。分かりやすい。」と言われるようになったのです。

試しに、(我慢して)、授業の冒頭5分の文字起こしをやってみてください。
きっと、修正点が頭に飛び込んでくるはずです。