2021/09/15
有名なD・カーネギーの「人を動かす」に、子供の話を聞いてあげるお母さんのエピソードが書かれています。
「(前略)ミリー・エスポシト夫人は、子供が話をしかけてきたときは、かならず話をよく聞いてやることにしていた。
ある日の夕方、夫人は息子のロバートと台所で話をしていたが、ロバートがこんなことをいった。
「ぼく、わかってるょ! お母さんが僕をとても愛してくれてるってこと」
エスポシト夫人は、これを聞いて胸が熱くなった。
「もちろん、とっても愛しているわよ。そうじゃないとでも思ったことがあるの?」
「ううん、お母さんがぼくを愛してくれてることはよくわかってる。だって、ぼくが何かお話ししようとすると、お母さんはきっと自分の仕事をやめてぼくの話を聞いてくれるんだもの」」
自分の仕事をやめて話を聞いてあげることが、相手を尊重していることを示していることなのです。
これは先生も同じですね。
そのことを教育トークライン2021年9月号に、藤橋研氏が書いています。
きっかけは、保護者から、
「先生に話してみたらと言うと、先生はいつも忙しそうと言ってるんです。」
と言われたことでした。
以後、藤橋氏は、子供が話しかけてきたら、必ず手を止めて話を聞くようにしている言います。
「手を止め、その子の方を向いて、話を聞く」
なかなかできないでしょうが、ぜひ心がけてみてください。