過去を持ち出さない

4月、クラスが始まって3日間は、問題を起こす子、勉?にやる気のない子も含めて、どんな子も先生の言うことを素直にききます。 それは、
「今年こそ、自分は変わる」
「学年が変わったから、心を入れ替えてがんばる」
「やり直そう」
・・・
と考えているからです。
だからこそ、この子供が素直な気持ちでいる3日間に、クラスのルールを一気呵成に作り上げることが重要だと言われるのです。「黄金の3日間」ですね。

ですが、
そんな子供の気持ちは長続きしません。
いつの間にか、「自分なんて」「自分はできない」「どうせやってもダメだ」・・・という気持ちになっていくことが起こります。

そんな時、教師は、あの「黄金の3日間」のときの子供のフレッシュな気持ちを思い浮かべ、励ましてあげたいです。

それは、その子の過去について触れないということです。

・できなかったこと
・態度が悪かったこと
・消極的だったこと
・・・

そんなことを持ち出さないのが鉄則です。

そんな「過去を持ち出さない」ことについて、石坂陽氏が、教育トークライン2021年11月号に書いています。

過去は過去です。
子供は過去から逃れたがっています。だったら、教師はそんな過去に触れてはいけないのです。