ゲームが原因で喧嘩、嘘、みじめな気持ち

昨日に続いて、横浜市教育委員会がまとめた「ゲーム障害」やインターネット依存に関する調査について話題にします。
「横浜市立小中学校児童生徒に対するゲーム障害・インターネット依存に関する実態調査報告書」
https://em-tr271.com/L90494/b300/115411

以下の9つの設問のうち、5問以上で「はい」と答えた子供を「ゲーム依存傾向」と分類しました。

「ゲーム依存傾向の評価に用いた調査の質問項目」
・この一年の間に、ゲームをしている時のことばかり考えていた時期がありましたか
・この一年の間に、もっとプレイをやりたくて、不満を感じたことがありますか
・この一年の間に、ゲームをやれないときに、みじめな気持ちになったことがありますか
・この一年の間に、プレイを減らすように他の人から繰り返し言われていたのに、ゲームの時間を減らすことができませんでしたか
・この一年の間に、いやなことについて考えなくて良いように、ゲームをしましたか
・この一年の間に、あなたがゲームをすることでどうなるか他人と口論したことがありますか
・この一年の間に、ゲームをしていた時間を他の人に隠したことがありますか
・この一年の間に、やりたいことがゲームだけになったせいで、趣味など他の活動へ興味がなくなった、やりたくなくなった、ことがありましたか ・この一年の間に、ゲームが原因で、家族やお友だちと大きな喧嘩したことはありますか

すると、ゲーム依存に該当するの割合が、8.9%だったのです。
1割弱ですね。

学年別に見ると、小学生の男子が高く、小学4年が23.3%、5年が21.5%です。
女子に比べて男子が高くなっています。

知り合いの小学校の先生に聞くと、これは実感に近くて、家に帰るとすぐにゲームをやりだして、そのままずっとやっている子がけっこういるそうです。

それにしても、ゲームが原因で家族や友達と喧嘩をしたり、嘘をついたり、みじめな気持ちになったりするというのは、病的であり、不幸な状態だと思います。

臨床的な視点から、なんとしても、対策を講じないとまずいと考えています。何もしないでいると、ゲーム依存の罠にどんどんはまっていくことになります。