上杉鷹山って、どんな人?

ずっと気になっていた「上杉鷹山」の小説(童門冬二作)を、読み終えました。

上杉鷹山については、アメリカの大統領であるジョン・F・ケネディが、1961年にアメリカ大統領に就任した際の発言したエピソードで知っていました。

それは、日本人記者団から「日本で最も尊敬する政治家は??という質問を受けたケネディ大統領が、?上杉鷹山?と答えたというエピソードです。

日本人記者は、上杉鷹山のことを知らずに、「上杉鷹山って誰だ?」という疑念が広がったと言います。

私もこのエピソードを知って、「上杉鷹山って、どんな人だ?」という疑念をもちました。
全く知らなかったからです。

私達が大名というと、武士のイメージがあって、「合戦」で名を馳せた人物のことを思い浮かべがちです。

しかし、上杉鷹山は、江戸時代も平和な時代の大名です。
上杉鷹山が評価されるのは、合戦ではなく、「経営手腕」なのです。

9歳で米沢藩に養子に入り、15歳で藩主となった鷹山は、当時、今で言うデフォルト(破産)状態の藩の財政を建て直し、奇跡的ともいえる繁栄をもたらしました。

その建て直しは、質素・倹約ばかりではありません。
これが、すぐれた経営手腕と言われる所以です。

鷹山は、地場産業を育成したのです。

・漆の木を植えて、漆を生産する
・桑の木を植えて、生糸を生産する
・鯉を飼育する

これって、すごい着眼点だと思います。
(学校も、経営手腕が必要とされます。上のことを聞くだけ、右へ倣えでは、よくなっていきません。)

ですが、そんな経営手腕だけで、ケネディ大統領から尊敬されるわけはないです。
他にも要因があったのでした。