上杉鷹山「愛と信頼」のエピソード

今日も、上杉鷹山について、話題にしていきます。

鷹山による改革が成功したのは、その経営理念や方策が適切だったこともあると思います。
しかし、鷹山には、大名らしからぬ?身分や地位を越えた「愛と信頼」がありました。
この「愛と信頼」がケネディ大統領の心を動かしたのだと思います。

そんな鷹山の「愛と信頼」のエピソードです。

17歳で鷹山は、上杉家の娘、幸と結婚しました。
幸は鷹山と同年だったが、障害をもっていました。 肉体も精神も2、3歳の状態で、それはずっと変わりませんでした。

鷹山は、幸のために毎日、折り紙で鶴を折り、それを自ら届けます。幸はそれを糸でつなげました。
こうして、鶴は毎日に増えていきます。
鶴の増えていくさまを見て、幸はとても喜ぶのでした。

大名が「愛と信頼」という理念をもつというイメージは私にはありませんでした。
また、障害をかかえた幸との交流も、私の大名のイメージにはありませんでした。
上杉鷹山は、「異色」と言える存在なのです。

こんなエピソードもあります。

ある日、鷹山は、もめんの布で人形を作って幸に届けました。その人形には顔が描かれていなかったのです。
幸は自分の顔を鏡に写して、それを見ながら人形の顔を描いたのです。そして、彼女はできあがった人形を鷹山に見せて、「幸・幸」 と言ったのです。この人形は自分だということなのです。 鷹山は、その人形を見て、こう言ったのでした。
「この人形は、幸殿にそっくりだ。あなたは体が不自由なのに、絵を描く才能がある。明日、もっとたくさんの人形をもってきましょう。今日よりも、もっと上手な絵を描いてください。」 幸は涙ぐんで喜んだそうです。

このエピソードも、鷹山が「愛と信頼」に満ちた人物だったことを証明していると思います。

ぜひ、機会をもうけて、上杉鷹山のことを深く知っていただきたいです。
きっと、何らかの感銘を受けると思います。