「居場所」についての調査

今年の6月、令和3年版「子供・若者白書」を発行しました。これは、旧青少年白書であり、子供・若者育成支援の施策を推進するための根拠となるものです。

その中で、「居場所」についての調査があって、非常に興味深いものだと思いました。
https://em-tr271.com/L90494/b300/115461

それは、
「居場所・次の場所が、ほっとできる場所、居心地のよい場所等になっているか」
という設問でした。

その場所とは
「自分の部屋」
「家庭」
「学校」
「地域」
「職場」
「インターネット空間」
です。

この6項目のうち、本人が「居場所」と感じているか否かを回答してもらいました。

では、どのような結果かというと、

「自分の部屋」85.3%
「家庭」75.6%
「学校」48.1%
「地域」53.3%
「職場」35.1%
「インターネット空間」56.1%

でした。
ちなみに、以上の6箇所のいずれも居場所になっていない人、すなわち、

どこにも居場所がない 5.4%

でした。

注目すべきは、やはり、学校が居場所になっていると答えた子が、半数以下であることです。

もちろん、学校が自分の部屋や家庭よりも居心地がよいとは考えませんが、それでも、半数の子が学校に居場所がない(なかった)と思っているのは、とても残念な思いです。

ぜひ、子供たち全員に、なんらかの居心地のよさや、自己効力感なりを作ってほしいと思いました。